組手什とは?
組手什の3つの特徴
- 誰でもカンタンに組立出来る = 小学校低学年からご高齢の方まで幅広い年齢層で組立が可能です。一人でも組立できますが、複数人のチームで作業することで、より効率的に組み立てられるだけではなく、コミュニケーションの向上にも役立ちます。
- 現地の状況に合わせて様々な家具を組立出来る = 避難所等の状況は各所ごとに大きく異なります。規格サイズの棚では対応が困難な事が多くあります。組手什は長さをカットしたり使用本数を調整することにより、奥行きや幅、高さを自在に調整出来ます。
- 接着剤を使わないため、組立→分解→再組立が可能 =大規模災害のときには、時間軸の変化で避難所から仮設住宅、恒久住宅へと移り住むことになりす。その為、避難所で必要としていたものが仮設住宅や恒久住宅では使う事が出来なくなることもあります。しかし組手什は容易に分解でき、さらに長さをカットしたり新たなパーツを加える事により、カタチを変えて再度組み立てる事が出来ます。
さまざまな家具を自在に組み立てる事が出来る
東日本大震災における活用事例
1.避難所の間仕切りとして
避難所での生活は、間仕切りがないため24時間解放空間の中での生活を強いられており、身体面に加えて精神面でも過大な負荷がかかっている状況でした。
また、物を収容する場所も少なく居住スペースを圧迫していた。そこで国土緑化推進機構の緑の募金を活用して、この組手什を避難所の間仕切りとして使って頂く活動を行いました。
プライバシーの確保という事で当初は、組手什で製作した高さ1.5mから2mの物置棚兼洋服掛けで個々の居住スペースを囲う事を計画していました。しかし実際には(地域によって異なるでしょうが)、就寝や座った際に隣人と目線が合わない程度の高さとする事で日常的なコミュニケーションが出来る上に、目が行き届くよう避難所全体が見渡せる事が望まれました。また避難所は多くの物であふれていました。支援物資だけではなく倒壊した自宅から持ち出すことが出来た家財、靴や衣類、そして亡くなられた方の御遺骨まで。
これらの物たちの置き場が定まらないため居住スペースを圧迫していただけではなく、通路の確保もままならない状況でした。この現状を踏まえて、1m程の高さの棚兼間仕切りを基本サイズとして長さを1mと2mの2種類としました。棚板の数や奥行きは組手什ならばいかようにも調整出来ます。
様々な場所で活用して頂きました
組手什についての問い合わせ先
震災以降の展開
Credits:
組手什おかげまわし協議会 / 公益社団法人国土緑化推進機構