3.大雪渓上部 白馬岳の花たち
白馬岳に登るルートの中で一番人気があるのは大雪渓を登るルートだろう。猿倉から1日で頂上までアクセスできるうえに、高山植物も多いからだ。その代わりコースタイムは6時間半、高低差は1,500mある。しかし、大雪渓があるおかげで、夏でも雪渓上は涼しく登ることができる。
大雪渓を登り切ると、比較的背の高い植物が生える草原に出る。ここは登る時期によって様々な花々を見ることができる。残念ながら僕はその全てを紹介できるほどの回数を登っていないので一部を紹介する。
花達を愛でながら登っていくと左手に巨岩が見えてくる。この岩の周りは雪解けとともにミヤマキンポウゲの群落が広がる。
このあたりからタカネシオガマやイブキジャコウソウ、イワオウギなどの、岩稜地に生える植物が見られるようになる。稜線はもうすぐだ。